「脱毛したいけど、痛いのが怖くて踏み出せない」——カウンセリングで、本当によく聞いてきた言葉です。
私は看護師として美容クリニックで医療脱毛の施術を行ってきました。つまり、患者さんが「痛い」と感じる瞬間を、施術する側から何度も見てきた立場です。
広告では「痛くない!」と書いてあることが多いですが、先に正直に言います。医療脱毛は、部位によってはそれなりに痛いです。ただし——痛みには部位ごとのはっきりした傾向があり、やわらげる方法もあります。怖がる前に、まず「どこが・なぜ・どのくらい」を知ってください。
部位別・痛みの傾向(施術していた側の実感)
痛みの感じ方には個人差がありますが、現場で見てきた傾向はかなりはっきりしています。
| 部位 | 痛みの傾向 | 理由 |
|---|---|---|
| 男性のヒゲ | ★★★(男性で一番痛がる部位) | 体の中でも特に太く濃い毛 |
| VIO | ★★★(女性で一番痛がる部位) | 毛が太く濃い・皮膚がデリケート |
| ひざ下・ひじ下 | ★★(チクッとする) | 毛はしっかりめ、骨の近くは響きやすい |
| 腕・脚の広い面 | ★〜★★ | 毛が細めの部分は軽め |
| ワキ | ★★(男女ともに、意外と痛くない) | 「痛い」イメージが先行しているだけ、が現場の実感 |
| 背中・おなか | ★(軽く感じる人が多い) | 産毛が中心のため反応がおだやか |
意外に思われるかもしれないのがワキです。ネットでは「ワキは痛い」とよく書かれていますが、施術していた実感では、男性も女性も「思ったより平気でした」という方が多い部位でした。毛が太い割に、痛みのイメージが先行しすぎているんです。逆に、男性はヒゲ、女性はVIO——ここが「一番痛がる方が多い部位」というのが、現場のリアルです。
よく「輪ゴムでパチンと弾かれる感じ」と言われますが、正確には「毛が太くて濃い場所ほど痛い」と覚えてください。脱毛の光は毛の黒い色素に反応して熱になるので、太い毛ほど熱がしっかり生まれる=痛みも出やすい、という理屈です。だから、痛い部位ほど「光が効いている場所」でもあるんです。
現場で実際にあったこと(VIOの本音)
正直なところをお話しすると——医療のレーザー脱毛でVIOを施術していると、「本当に痛い」とおっしゃる方が多く、途中で中断することも何度もありました。それくらい、VIOのレーザーは人によってしっかり痛みが出ます。
一方で、サロンの光脱毛は、「これなら耐えられる」という方が多かったのが私の実感です。手応えを感じながらも、痛みで通えなくなる方は少ない——痛みが不安な方がサロンから始めるのは、現場を見てきた立場からも理にかなっていると思います。
現場では、痛みをやわらげるためにこうしています
「痛いのは嫌だけど脱毛したい」——大丈夫です。現場には、ちゃんと工夫があります。
- しっかり冷やす——照射の前後に肌を冷却すると、痛みはかなり変わります。最近は照射と同時に冷やす機械も主流です
- 出力の調整——痛みが強いときは、我慢させるのではなく出力や打ち方を調整します。「痛かったら言ってくださいね」はお約束の声かけでした
- 麻酔クリーム(医療機関のみ)——これはクリニックだけの選択肢です。ただし扱っているクリニックと扱っていないクリニックがあります。VIOやヒゲの痛みが不安な方は、契約前に「麻酔はありますか?」と確認しておくと安心です
- 深呼吸のタイミングに合わせる——地味ですが効きます。息を吐いているときは痛みを感じにくいんです
「痛みが苦手」な人の、現実的な選び方
ここまで読んで「やっぱり怖い」と思った方へ。痛みの少なさで選ぶなら、順番はこうです。
| 選択肢 | 痛み | そのぶん… |
|---|---|---|
| サロン脱毛 | 少ない(温かさを感じる程度のことが多い) | 回数はかかる |
| 家庭用脱毛器 | 少ない(自分で出力を選べる) | 根気が必要 |
| 医療脱毛 | 部位により強め(麻酔という選択肢あり) | 早く終わる |
- 痛みがとにかく苦手 → サロンか家庭用から始めるのが現実的。肌が慣れてから医療を検討してもOK
- 痛くても早く終わらせたい → 医療脱毛+麻酔クリームの相談
- VIOだけ怖い → 体はサロンや家庭用、VIOだけ医療で麻酔を使う、という組み合わせもあります(VIOについてはこちらの記事で詳しく)
それぞれの違いをもっと詳しく知りたい方は、こちらからどうぞ。
▶ 医療・サロン・家庭用、あなたに合うのはどれ?(元看護師が本音で解説)
家庭用脱毛器を検討している方は、痛みを抑える「冷却機能」つきの機種を選ぶのがポイントです。
まとめ
- 痛みは「毛が太く濃い部位ほど強い」(VIO・ワキ・ヒゲ)。ただし、それは光が効いているサインでもある
- 現場には冷却・出力調整・麻酔(医療のみ)など、やわらげる手段がちゃんとある
- 痛みが苦手なら、サロンや家庭用から始める・部位で使い分けるのが現実的
- 施術中の「痛い」は遠慮せず伝えてOK。それが一番きれいに仕上がる近道です