「子どもの脱毛って、何歳からできますか?」——この質問には、前の記事で答えました。今日はその続きで、もっと大事な質問について書きます。「じゃあ、いつ始めるのがいいの?」という話です。
私は看護師として美容クリニックで医療脱毛の施術を行い、現在は美容サロンを運営しています。先に、私の結論を言ってしまいますね。
始めどきは、年齢では決まりません。「本人が気にし出したとき」——私はそう思っています。その理由を、順番にお話しします。
「できる年齢」と「効率のいい年齢」は、違う
まず、現実的な話から。現場の感覚では、脱毛に継続して通えるようになるのは、小学校高学年(小5・小6)くらいからです。じっと施術を受けて、1〜2ヶ月おきに通い続ける——これができるのが、だいたいそのくらいの年齢なんです。
ただ、ここで正直に言っておきたいことがあります。「早く始めるほど得」ではありません。
成長期の体は、ホルモンバランスがまだ安定していません。毛の質も量も、これからどんどん変わっていく時期です。だから、この時期にせっかく脱毛しても、あとから新しい毛が生えてきて「またやるの?」となることがある。毛が安定してくるのは、大人に近づいてから。効率だけで言えば、体が大人に近づくほど、脱毛は仕上がりやすくなります。
ひとつの目安として、一般的によく言われるのは——男の子は「声変わりをしてから」、女の子は「生理の周期が安定してから」。どちらも、体の変化がひと段落して、ホルモンバランスが落ち着いてきたサインだからです。
つまり、「できる年齢=小学校高学年」と「効率のいい年齢=大人に近づいてから」の間には、けっこう幅があるんです。この幅の中の「いつ」を決めるのは、年齢ではない——というのが、次の話です。
いまは、子どもも男の子も脱毛する時代
とはいえ、いまの時代の空気も分かっているつもりです。若い子たちの間で脱毛はもう当たり前になってきていて、男の子が脱毛するのも珍しくない時代です。周りの友達がやっていれば、気になるのは自然なこと。
だから私は、「子どものうちに脱毛するなんて」と否定するつもりはまったくありません。やること自体は、いいと思うんです。大事なのは、そこじゃない。「誰が言い出すか」なんです。
一番伝えたいこと——親から「毛が濃いね」と言わないで
これが、この記事で一番書きたかったことです。
親御さんの方が気にして、「あんた、毛が濃いから脱毛したら?」と子どもに言うのは、違うと私は思っています。
脱毛は、本人が気にし出したときに、本人のためにやるものです。本人がまだ何も気にしていないのに、親から「濃いね」と言われたら——その一言が、いままで気にしていなかったことを「気にすべきこと」に変えてしまいます。
実際、現場でも親御さん主導で通い始めたお子さんは、本人がさほど気にしていないと、だんだん面倒になって続かなくなるケースがかなり多かった。脱毛は何ヶ月も通い続けるものだから、本人の「やりたい」がないと、続かないんです。
だから、私の考えはこうです。親は、先回りしてあれこれ言わない。そのかわり、本人が気にし始めたときには、「気にしすぎ」で片づけずに、一緒に相談に乗って、一緒に解決していく。言い出すのは子ども、支えるのが親——この順番がいちばんいいと、現場を見てきて思います。
まとめ:子どもの脱毛の「いつ」の考え方
| ポイント | 現場からの本音 |
|---|---|
| できる年齢 | 継続して通えるのは小学校高学年(小5・小6)くらいから、が現場の感覚 |
| 効率 | 「早いほど得」ではない。成長期は毛が変わる時期で、あとから生えてくることも。大人に近づくほど仕上がりやすい |
| 一般的な目安 | 男の子は「声変わりしてから」、女の子は「生理の周期が安定してから」 |
| 時代 | 子どもも男の子も脱毛する時代。やること自体は否定しない |
| 始めどき | 年齢ではなく「本人が気にし出したとき」 |
| 親の役割 | 「毛が濃いね」と先に言わない。本人が悩み始めたら、一緒に相談に乗る |
実際に検討するときの注意点(成長期の4つの注意点・親御さんのチェックリスト)は、こちらの記事にまとめています。
▶ 子どもの脱毛、何歳から? 急ぐべき?——親御さんに伝えたいこと
費用の考え方(コース契約より都度払い派の理由)はこちらを。