脱毛

子どもの脱毛、何歳から? 急ぐべき?——元看護師が、親御さんに伝えたいこと

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「子どもが毛深いのを気にしていて……脱毛って、何歳からできるんでしょうか?」

私は看護師として美容クリニックで医療脱毛の施術を行い、現在は美容サロンを運営しています。この質問は、カウンセリングで親御さんから本当によく受けるものです。

この記事では、現場で見てきたことをもとに、「何歳からできるのか」「急いだほうがいいのか」に正直にお答えします。

先に結論:できる。でも「急いで完了させる」のは難しい

まず事実として、子ども向けの脱毛プランを用意しているサロンやクリニックはあります。年齢のルールは店舗によってさまざまで、「◯歳から一律OK」という決まりがあるわけではありません。

ただ、現場を知る立場からはっきり言えるのは——

成長期の脱毛は「完了」しにくい、ということです。注意してほしいポイントは4つあります。

成長期の脱毛、4つの注意点

①本人が「その気」じゃないと、通えなくなる——現場で一番多いパターン

技術やお金の話の前に、私が現場で一番実感しているリスクがこれです。

最近は、お子さん本人よりも親御さんのほうが毛深さを気にして、脱毛に連れてくるケースがかなり増えています。それ自体が悪いわけではありません。ただ——

  • 本人がさほど気にしていない場合、通うのがだんだん面倒になって、来なくなってしまう
  • 脱毛は1回では終わらず、毛の生え変わりに合わせて何ヶ月も通い続けるもの。本人のやる気がないと続きません
  • 途中でやめれば効果は中途半端。支払ったお金も、もったいないことになります

だから、検討の出発点はいつも「お子さん本人は、どう思っているか」。親御さんの心配より先に、まずここを確認してあげてください。

ちなみに、「何歳なら続けられるの?」と聞かれたら——あくまで現場での肌感覚ですが、本人の意思があって通い続けられるのは、小学5・6年生くらいからという印象です。それより小さいうちは、たとえ本人が乗り気でも続けるのはなかなか難しい。焦らず、まずはこのあと紹介する「負担の少ない選択肢」から始めるのがおすすめです。

②ホルモンの影響で、あとから毛が生えてくる

毛の濃さ・生え方は、成長にともなうホルモンの変化に大きく影響されます。思春期の体は、これから毛が「増えていく」時期。つまり——

  • 今ある毛に照射して減らしても、成長とともに新しい毛が生えてくる可能性が高い
  • 結果として、「せっかく通ったのに、また生えてきた」となりやすい
  • 同じお金をかけるなら、体が大人になってからのほうがコスパは確実にいい

これは機械や技術の問題ではなく、体のしくみの話です。大人の脱毛で「何回で終わる?」と考えるのとは、前提が違います。

③子どもの肌は、大人より薄くてデリケート

子どもの肌は大人よりも薄く、乾燥しやすく、刺激に敏感です。脱毛の光やレーザーは肌への負担がゼロではないので、その分リスクへの配慮が必要になります。しかも——

  • 学校のプール、部活、外遊び。子どもの生活は日焼けと隣り合わせ
  • 日焼けした肌への照射はヤケドのリスクが上がるため、出力を下げるか、施術自体を見送ることになります
  • 「通っているのに、日焼けでなかなか進まない」は、子どもの脱毛で起こりがちなパターンです

④痛みに耐えられるか、本人の気持ちが続くか

脱毛には、部位や方式によって痛みがあります。大人でも「思ったより痛かった」と感じる方はいますし、痛みへの耐性は子どものほうが低いのが普通です。怖い思いをして脱毛自体が嫌いになってしまうと、本末転倒です。

部位別の痛みについては、こちらの記事で正直に書いています。親御さんが先に読んでおくと、判断の材料になると思います。

▶ 脱毛って、ぶっちゃけどのくらい痛い?(部位別に本音で解説)

でも、「気にしすぎ」で片づけないであげてほしい

ここまで「急がなくていい」と書いてきましたが、ひとつだけ、逆の側からも伝えさせてください。

子どもの「毛が恥ずかしい」という気持ちは、大人が思うよりずっと深刻なことがあります。大人になってから脱毛に来られる方の中には、子どもの頃にからかわれたことをずっと覚えている、と話してくださる方もいます。「そんなの気にしなくていいの」と言われても、本人の中では解決しないんです。

だから、もしお子さんが本気で悩んでいるなら、「悩みに向き合ってあげること」自体に、大きな意味があります。選択肢は脱毛だけではありません。

今すぐできる、負担の少ない選択肢

  1. 電気シェーバーで「剃る」ことを教えてあげる——肌を傷つけにくく、子どもでも扱いやすい方法です。「剃ると濃くなる」と言われがちですが、剃った断面が太く見えるだけで、毛自体が濃くなるわけではありません
  2. 毛抜き・ワックスはNG——痛いうえに肌を傷めやすく、埋没毛の原因にもなります
  3. 剃ったあとの保湿をセットで習慣に——肌トラブルを防ぐ基本です

「まずは剃る+保湿で乗り切って、体が大人に近づいてから本格的な脱毛を考える」——これが、知識と経験の両方から、私がいちばんおすすめしたい進め方です。

それでも脱毛を検討するなら——親御さんのチェックリスト

  • 本人が本当に望んでいるか——親の希望ではなく、本人の意思が一番大事です。上に書いたとおり、ここが欠けていると高い確率で通えなくなります
  • カウンセリングに親子で行き、リスクの説明をきちんとしてくれる店か——「成長期はまた生えてくる可能性がある」と正直に言ってくれるところは信頼できます。いいことしか言わないところは避けてください
  • 日焼け対策と保湿を、生活の中で続けられるか——プールや部活のシーズンとの兼ね合いも含めて
  • 「完了」ではなく「今の悩みを軽くする」目的と割り切れるか——ここの期待値がずれると、お金も気持ちももったいないことになります

なお、家庭用脱毛器を「子どもに使う」のは、自己判断ではおすすめしません。多くの機種は対象年齢が決められています。必ず説明書の対象年齢を確認して、範囲外なら使わないでください。

まとめ

質問答え
子どもでも脱毛できる?できる店はある。ただし年齢ルールは店舗ごとに違う
何歳なら続けられる?現場の感覚では小学5・6年生くらいから(本人の意思があれば)
急いだほうがいい?急がなくていい。成長期はまた生えてくる可能性が高い
今できることは?電気シェーバー+保湿。毛抜き・ワックスはNG
本格的にやるなら?体が大人に近づいてから。それが結局コスパも一番いい

毛深さの悩みは、大人になってからでも解決の選択肢がたくさんあります。だからこそ、成長期の今は「解決を焦る」より、「悩みをちゃんと聞いてもらえた」という経験をお子さんに残してあげてください。それが、お子さんにとって一番の支えになります。

大人になってからの脱毛の選び方は、こちらで詳しく書いています。

▶ 医療・サロン・家庭用、あなたに合うのはどれ?(元看護師が本音で解説)

▶ おすすめの家庭用脱毛器を見る(※準備中)

※効果の感じ方・肌の状態には個人差があります。この記事は一般的な情報提供であり、特定の施術をすすめるものではありません。お子さんの肌トラブルや体の変化に関わる判断は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。

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